A certain engineer "COMPLEX"

開発メモ その53 DockerのベースOSについて

Problem


Dockerを調べていると、どうしても理解しにくいのが、カーネルの共有の概念。
世間様のBlogを見ていると、Dockerの概要図で、各層のスタックをインフラ-マシン-ホストOS-Dockerエンジン-Bin/Lib-Appみたいな表記しているところがいっぱいある。
で、Docker Hubで配布しているイメージを見ていると、Appだけが配布してあって混乱する。

  • Bin/LibはDokcerエンジンが提供している?
  • カーネルの共有ってことは、AppはホストOSのカーネル部分にアクセスする (Bin/Libを経由して)?
  • サンドボックスに近い?

みたいな勘違いをしていた。
さらに混乱したのが、Docker軽量OSであるCoreOSAlpine Linux等の存在。
「結局OSがいるじゃん、上のBin/Libsとか何?」ってなった。

Solution


結論から言えば、やっぱりOSはいるんですよ。


リンク元:https://www.slideshare.net/zembutsu/introduction-to-docker-management-and-operations-2nd
著者:Masahito Zembutsu様

上のスライドの67Pにおける、ベースイメージ (公式) Ubuntu、CentOS等って言葉。
OSはいるんです。67P付近がすごくわかりやすい。まじで。

公式ページの説明にも、こんな図がある。


https://www.docker.com/sites/default/files/what_is_a_container.png より

いろんなBlog見ていると、Dockerエンジンの上にいきなりAppがいたりする。
これ見たら、「他のコンテナからは独立、カーネルは共有、ホストOSから見たら単一のプロセスに見える」って、サンドボックスと勘違いしますわ。少なくとも。

多分、従来の仮想OSと差別化して見せたいから、意図的にOSがあることをぼかして、Bin/Libsとか、極端にDockerエンジン-App、っていう図を提示してたんですよ。
広告としてはわかりやすいし、魅力的だもんね。

素直に、ベースイメージ≓Bin/Libsって書いてくれれば迷わなかったね。

Appendix


Dockerfileってあるよね。
ちゃんと仕組みを理解すれば、上の疑問なんてありえないけど、Dockerfileの仕組みを早く知りたかった。

なんで、「ベースイメージがある」、ってことが確信に変わったかっていうと、このDockerfileを眺めていたから。

JenkinsっていうCIのアプリがあるけど、あれのDockerイメージって、冒頭は下記のような記述になっている。


FROM openjdk:8-jdk

RUN apt-get update && apt-get install -y git curl && rm -rf /var/lib/apt/lists/*

ENV JENKINS_HOME /var/jenkins_home
ENV JENKINS_SLAVE_AGENT_PORT 50000

FROMって見て思いました。これ、他のDockerfileを参照するな、って。
だから、Docker Hubでopenjdkを調べました。
そしたら、openjdkの8-jdkってなっているDockerfileの冒頭は下記。


FROM buildpack-deps:jessie-scm

次は、buildpack-depsのjessie-scmの冒頭。


FROM buildpack-deps:jessie-curl

次は、buildpack-depsのjessie-curlの冒頭。


FROM debian:jessie

次は、debianのjessieの冒頭。debianは有名なLinuxディストリビューションですね。


FROM scratch

scratchのページにたどり着きました。
下記のようにあります。

an explicitly empty image, especially for building images "FROM scratch"

要するに起点ですね。

これまで辿ってきて、先述のSlideshareを身をもって理解できたわけですよ。
OSはいるんだ、って。

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