Introduction

掲題の通り。

何の手違いか、データドライブが NTFS ではなく ReFS でフォーマットされていた Windows 10 22H2 を Windows 11 22H2 にアップグレードしたら、そのデータドライブが見れなくなるという、背筋が凍る事件が起きた。

ファイル システムで、一貫性のないデータを含むメタデータ ファイルが見つかりました。

Error

After

RAW になっている…

Why?

原因は掲題の通り。

After

ReFS は NTFS と違いバージョンによる互換性の問題がある。
Windows 10 22H2 で利用していた ReFS のバージョンが 3.4。

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C:\Windows\system32>fsutil fsinfo refsinfo D:
REFS ボリューム シリアル番号 : 0xea1cee8a1cee515d
REFS バージョン : 3.4
セクター数 : 0x00000000009e0000
総クラスター数 : 0x000000000013c000
空きクラスター数 : 0x00000000000fba02
総予約数 : 0x0000000000014508
セクターあたりのバイト数 : 512
物理セクターあたりのバイト数 : 4096
クラスターあたりのバイト数 : 4096
高速層のデータ格納率 : 0.0%
低速層のデータ格納率 : 0.0%
高速層から低速層への割合 (クラスター数/秒) : 0
チェックサムの種類: CHECKSUM_TYPE_NONE

他方、Windows 11 23H2 での ReFS のバージョンが 3.10。

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C:\Users\takuya>fsutil fsinfo refsinfo D:
REFS ボリューム シリアル番号 : 0xb2443aaf443a7667
REFS バージョン : 3.10
セクター数 : 0x00000000009e0000
総クラスター数 : 0x000000000013c000
空きクラスター数 : 0x00000000000eaef4
総予約数 : 0x0000000000025030
セクターあたりのバイト数 : 512
物理セクターあたりのバイト数 : 4096
クラスターあたりのバイト数 : 4096
高速層のデータ格納率 : 0.0%
低速層のデータ格納率 : 0.0%
高速層から低速層への割合 (クラスター数/秒) : 0
チェックサムの種類: CHECKSUM_TYPE_NONE

古い OS で新しいバージョンが使えないならまだしも、新しい OS で古いバージョンが使えないってどういうことなの…

起きてしまったことは仕方ないのでディスクを取り出し、別マシンに USB 接続で繋げてデータをサルベージ。
再度 NTFS でフォーマットしなおして、データを戻すことで事なきを得ました。