Introduction

会社でLinux上でGUIアプリケーションを使った簡単なアプリを作る話が出た。
担当は自分では無いが、LinuxのGUIは試してみたいので、実験。
Avalonia とかがあるが、アレは不安定だった…なので、今回は Xamarin の GTK を使ってみる。

How to?

Windowsで開発して、Linux上でBuild&Runが理想です。
下記Tutorialが教えてくれました。

が、Prismあたりの話を端折っているので、適宜行間は読みます。

今回のソースは下記になります。

1. インストール

まずは、Mono を入手してインストール。
公式ページから Download Mono 64-bit (no GTK#) と GTK# for .NET のインストーラを入手。

この時点 (2021/04/20) でバージョンは *6.12.0.107 、2.12.45
インストールは割愛 (特筆すべき事は何も無い)。

2. Xamarin Prism のプロジェクトを作成

AndroidとかiOSは不要なので、UWPと共有プロジェクトだけ残して削除。

3. .NET Frameworkの空のプロジェクトを追加

新しいプロジェクトから 空のプロジェクト (.NET Framework) を選択。

肝は .NET 4.7.2以上

このプロジェクトが GTK を扱います。

4. 出力の種類を変更

追加したプロジェクトのプロパティで、アプリケーションから 出力の種類 を Windows アプリケーションに変更

5. Xamarinの共有プロジェクトを参照に追加

最初に作った Xamarin Prism に含まれている奴です。

6. 参照ライブラリを追加

GTKのインストール先から下記を選択して追加。

atk-sharp.dll
gdk-sharp.dll
glade-sharp.dll
glib-sharp.dll
gtk-dotnet.dll
gtk-sharp.dll

インストールする GTK# for .NET によるが、基本は C:\Program Files (x86)\GtkSharp\2.12\lib\gtk-sharp-2.0 に入っている。

7. Nugetで下記ライブラリをインストール

Prism.Unity.Forms
Xamarin.Forms.Platform.GTK

8. Program.cs を追加

下記のコードを追加。
予断ですが、名前空間に Gtk と付けたばかりに、global 等という余計な修飾子を付ける羽目になりました。

using System;
using Prism;
using Prism.Ioc;
using Xamarin.Forms;
using Xamarin.Forms.Platform.GTK;

namespace Sample.Gtk
{

    public class Program
    {

        [STAThread]
        public static void Main(string[] args)
        {
            global::Gtk.Application.Init();
            Forms.Init();

            var app = new App(new GtkInitializer());
            var window = new FormsWindow();
            window.LoadApplication(app);
            window.SetApplicationTitle("Your App Name");
            window.Show();

            global::Gtk.Application.Run();
        }
    }

    public class GtkInitializer : IPlatformInitializer
    {
        public void RegisterTypes(IContainerRegistry containerRegistry)
        {
            // Register any platform specific implementations
        }
    }

}